緑青の除去実験

実家のトイレに緑青が出ていたのでちょっとした実験を行いました。どんな実験かと言うと、スポンジでこすらずに緑青を除去できるか?というもの。失敗する可能性もあってこれまで試す機会がありませんでしたが、実家なら何かあっても安心なので思い切りやってみました。

実験の内容

わたしが試したかった手順は、ペースト状にした酸性洗剤で緑青を湿布するというものです。これは『ゴムパッキンの掃除で役立つカビの落とし方』で紹介した技術を応用したもので、ちょっと変わったアイテムが必要になります。

そのアイテムとは湿布吸着剤です。湿布吸着剤とは名前のとおり湿布をして汚れを吸着するアイテムで、洗剤の能力を引き出す働きがあります。

ゴムパッキンのカビ取りをするときに、塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜて湿布をする手順があるのを知っていますか。あれのすごいやつだと思ってもらえたら間違いありません。詳しくは次のとおり。

  1. 酸性洗剤と湿布吸着剤を混ぜる
  2. できあがった薬剤を緑青に塗布
  3. ラップを被せて30分くらい待つ
  4. しっかりすすぎをして乾燥させる

全体の工程としてはこんな感じです。酸性洗剤については、スペースショットのサビ落とし・トイレクリーナーを選びました。これは成分としてリン酸を20%、エタノールを2%、塩酸を0.05%程度配合しており、除菌ができる洗剤としてトイレ掃除にピッタリです。

緑青の状態

緑青

男性用小便器の水を流すボタンが青々とした緑青に包まれています。ご覧いただいたように下側は完全に浸食されており、『蛇口の緑青が15分で消える落とし方』や『トイレの給水管に緑青が出たときの解決策』で見たものとは比べ物にならないほど酷い状態です。

おそらく何年も放ったらかしにされていたのでしょう。写真ではわかりにくいですが、緑青は塗装の内部へと食い込むように成長し、その下には赤サビも発生しています。

正直、交換したほうがいいレベルです。ただ考え方によってはチャンスなのかもしれません。こんなに立派な緑青は、なかなかお目にかかれるものではありません。もしこれをキレイにできたら、この先どんな緑青が出てきたとしても涼しい顔をしながら掃除ができるのではないでしょうか。

途中経過

ペースト状にした薬剤を塗布したところ。特に問題はなさそうですが、まだまだ油断はできません。なぜなら以前、赤サビで同じ手順を試したときは、サビ取り剤(チオグリコール酸アンモニウム)が湿布吸着剤の鉄分と反応してしまい、何の効果もないただの粘土になってしまったからです。

あのとき痛烈に感じた「これじゃない感」。あなたも掃除をやっていて「思っていたのと違う!」と感じたことがあるのではないでしょうか。

というわけで、今回は待っている間も目を離さずに経過を見守っていきたいと思います。ずっと側で見守っておけば何か起きたときでもすぐに対処できますし、気持ち的にも安心です。はたしてどこまでキレイになってくれるか。あなたも注目してください。

できあがり

トイレ

えっと失敗しました。ずっと側で見守っていたにもかかわらず失敗しました。ご覧いただいたようにボタンの塗装は剥がれ、ちょっとしかなかった赤サビの量も増えてしまいました。完敗です。

塗装がなくなってしまった部分については湿布によって溶けてしまったわけではなく、薬剤を拭き取る際にペリペリと剥がれてしまいました。やはり緑青が食い込んでいるものは洗剤の影響を受けやすいようです。これはもう早いうちに掃除をするしかありませんね。

赤サビが短時間で増えた件に関しては、湿布吸着剤によって酸化還元反応が促進されてしまったと考えています。まとめると緑青の除去には向かない手順だったというわけです。本当に自宅でよかった。明日からはこのときの経験を生かし、堅実に緑青の除去をやっていきます。

蛇口の緑青が15分で消える落とし方を紹介します。

トイレの給水管に緑青が出たときの解決策を紹介します。

 

No Comments

Add your comment

CAPTCHA